4月号
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グラジオラス(赤)強(こでまり)手花ス紺色八川波鉢小手惑と赤のグラジオラスは明るく調和している。哨パパ咋の小手琶の葉の他に谷渡りの鮮かな色あいの似をたっぷりとりあわせ、地味な紺色の花器を選んだので花の色が生き生きして見えるο量感がある上に明快な色調なので中々迫力のあるいけ花である。グラジオラスという花も見慣れた花ではあるが、白、赤、紫、比と色とりどりのものがある。だから同系統の濃淡に門をまじえて、グラジオラスだけの盛花も見しい。ヨーロッパ人もグラジオラスは好きと見えて、寺院の飾り花や、フラワーデコレーションにも沢山使われている。私の親戚の似がフランスに長い間肘たが友達の家の川荘に行くと、いつも花をいけさせられたそうだが、それも農凶のグラジオラスを一度に七t八十本切って来て、ドサッと渡されるのだそうである。剣山と大きな水盤でもあれば何とか私述に習ったいけ花の活かしようもあろうが、それ位の本数になれば、ただ馬鹿でかい花瓶花形かまわず挿すだけで圧倒されるような美しさがでると話していた。グラジオラスは一年中花屋にあるから、明るい色彩で気分をひきたてるのに良い。グラジオラ仲細からのリアトリスは季節をかまわず入荷しているようであるυ本洲で自然に咲くのは六・七月で、水仙がとりあわせられるような乙とはまずなかったと言ってよい。リアトリスの花の色は他の花の色と中々合いにくい藤桃色であるο無難にとりあわせられるのは無色ともいえる向ぐらいのものである。同系色の紫の花とあわせるにしても淡紫ではりアトリスの葉の濃緑色におさえられて、それほどひき立たず、濃紫ではいけ上がりが暗い。反対色の黄色では対照がきっ過ぎるので使いたくない。赤もよくないとなるとどうしても白というζとになる。実際Kいけてみても乙のいけ花のようなとりあわせならリアトリスの牒桃色が美しく見え、形もとりやすい。リアトリスの最盛期なら、別に他の花ととりあわせず、カラジュlムの葉を三、四枚そえるだけ、といったいけ花の方が好もしく見える。一日咲き水仙の方は水仙としては最後の方に出てくるが、格古用にはどんな花ともとりあわせられる使いよい花である。濃紅色のパラとの盛花も良いだろうし、明るい感じを出すのに向いているようである。花掠ーーー茶色耳付水韓表紙のはな谷波り4 否否

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