3月号

532/555

yzu一＼（第二種郵使物認可1985年日月おH）桑原専度流いけばなテキスト刷ひ2010年3月1日発行（毎月1凹1日発行）桑原専度流家一応発行定価五二五円＼名者名・一内に名目凶宮町凶吋M52・】WA−のOヨ私が六角通の家で暮らし始めて今年の夏で丁度三卜年になる。いい家なのだが、かなり傷んでいた。好きな家なので、いい加減な改修はしたくない。まず最初は路地の石川以。竹中慶敏先生がやって下さった。いい出来栄えで、その後お願いした大工さん達も「いい仕事」とほめてくれていた。それで弾みがついて、あとはうまくいった。といっても全部直すのに十年かかった。だが期間をきめて一ときにすませてしまうよりも、十年かけた方が良かったようである。路地の次は台所、それからトイレ、風呂場。少し考える聞をおいて進めて行くうちに大工さん達ともよく知り合えて、私がどんな風な仕上がりを望んでいるのか、大工さんのしたいと思っているのがどんな仕事なのかもわかるようになった。工費のことも考えなければならないが、それは素千と一人が一所鯨定叩働けば済むことだった。お陰様で肝心地よく暮らしているが、もう十年もすれば、方々手を入れなくてはならない所も出てくるだろう。だがそれはもう恥の知ったことではない。作例は少し時季遅れのとりムHわせの花だが、昔住んでいた家の日当たりの悪い裏庭の今頃を思い出しながらいけた盛花である。8驚家仙