3月号
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、っか。啓翁桜の花は、ω頁の河津桜に比べるとかなり小型の花に見える。河津桜が春湖没だとすれば、啓翁桜は静かな春の訪れといったところだろ件翁桜がいけられるようになったのは、二卜数年前からではないだろうか。近年この啓翁桜の山荷量は年々増えているようで、値段も手頃なため稽古にもよく使うようになってきた。春の訪れを感じることができる大切な花材の一つである。左のgi兵は昨年の三月二口、奈良県五保市西吉野の花木畑を訪ねたときに撮ったもので、丁度雨があがって霧が出はじめていた。山の急斜面での花木栽培は重労働だが、奥山の円然の妙味を感じながらの立米は他では味わえないものだろう。黒百合が出始めたので日比元に椿をそえて、一足早い春の盛花にした。花材啓翁桜黒百合花器梅花皮利水盤西吉野の敬翁桜椿かいらさ啓翁桜仙渓11

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