3月号
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ひ生け?もや麦畑〈今年も五月にドイツに行くつもりだが、その頃のヨーロッパでは、もう穂の出た麦畑がどこまでも拡がっている。ぷ街には所々山一ハ亦な雛器粟が咲いている。田舎の小さな一軒家のようなホテルに泊まると周囲は一面の麦畑。朝食前麦畑には朝露がかかっている。二、三百江ほど向こうの教会まで散歩してくると似りには知鵡が蕗れて、山パ亦な雛掛川米が紙のいい交畑にポツ、ポツと散らばっている。なだらかな起伏の上に立つ教会の尖罪口。その後ろは又麦畑。それが昔からの風景だと思う。そんな所での仕4を終えてベルリンに戻るとホワイトアスパラガスが待っている。よく行くレストランでは庭でそれが食べられる。ヨlロパでの句のアスパラガスは日本の春の街みたいなものかもしれない。花をいけ、いけた花を眺めていると色んなことが思い浮かんでくる。子供の頃に感じた季節、京都の風物、旅行先で出会ったものの記憶。麦に白花のカラl、彩りにラナンキュラスをそえ、黄色の花器にいけてみると、そろそろやってくる陽春の暖かさが想い浮かんでくる。ラナンキユラス花器黄色粕深鉢2頁の花〉楼花材麦白花カラー2

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