3月号
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チューリップ花型真型花器耳付陶製ボウル花壇のチューリップのまだ咲主ゐ山さない二月から三月にかけて、切花として出荷され、花屋に並ぶチューリップの品種は大変多い。大きい花屋だと十種以上、赤色系、黄色系、紫色系、白色系。その上多重弁、花弁の形も先細の百合咲。花弁の先が深く切れ込んだパロット咲き、浅く無数に切れこみのあるフリンジド型とどれくらい品種があるの、だろうと暫くの間見とれてしまう。それに最近は淡緑色系のチューリップも売られている。毎年チューリップのシーズンには花屋に出ている十種ほどを盛花の稽古に使っている。そんな時季には花がよくて葉もしっかりしたチューリップがあるので生花にも使いたくなる。作例は濃赤色で花弁の縁にこまかい切れこみのあるフレlミング型を真、副、胴に使い、草丈十五Fほどの小型種の赤を留に、黄を控に使って楽しみながらいけた生花である。仙菊9

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