3月号
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いとし・んしょうやまかんぼたんわらぼたんれんぎょうシンビジウムとラッパ水仙二OO三年福岡県で作られた。牡丹と連麹〈2頁の花V仙渓たいニ〈ひみこ〈表紙の花V棲平花器の口から下へさがるシンピジウムは「伊都の春粧」という新種で、邪馬台国の伊都の女王・卑弥呼のイメージらしい。シンピジウムは蘭の中では茎も太く、花付も多いので、いつも直立した姿にいけることになるのだが、この品種は花茎が垂れ下がって花よりも葉の方が真上に立ち上がる形をしている。鉢植で観賞し、しばらく楽しんだ後は、明るい洋花と取りあわせて、投入れにすると又雰囲気が変わって新鮮な花となる。イギリスではトランペット・ダツフォデイルと呼ばれるラッパ水仙が最初に発見されたのはスペインのピレネl地方である。立春が過ぎると大輪の水仙が咲き始める。一つの茎に一つの花が咲くのが特徴だが、花弁が透けているのは古いので、よく見て花を選ばなければならない。十二月から一月に咲く寒牡丹は、在来種の牡丹を二季咲きに改良したものを、藁のおおいで雪や低温から守って花を咲かせる。寒牡丹には叩頁の父の立花のように、寒梅一や枯芦がよく似合う。それとは別に、通常の一季咲き牡2

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