3月号
44/555

1J同砂之物冨春軒専慶作Rこの立花は銅器の砂鉢(すなばち)に立てた(立花では活けるとはいわない、立てるという)作品である。松一色で形を作るので「松一式」まついつしき、という。古木の雅趣のあるもの、こけつきの枝などを集めて形を作り、それに松の葉糾み(叫某を技巧的に組む)や、自然のままの枝、若松、松笠などを配合して棗壮な慇覚に作り上げる。作り卜げた後、花器に砂を入れ足もとを美しく仕上げる。砂を入れるがために「砂のもの」という。水をみせないことになっている。砂鉢というのは砂を入れる花器なので砂鉢というのが語源である。この作品は、実に雄壮な感じに満ちた作品で、横はば3メーター余り、高さ2メーター程度の大作であろう。R立花の力作を軽やかな感じに作りかえてみた。横長の明るい感じの花器に、ひがんざくらを真と、左方に長く副を入れ、右は帯化柳(たいかやなぎ)で、立花の流しと同じ様な曲のあるものを選んで、流廊な形に長く平らにさし出した。この盛花は二株にしないで、一っに株をまとめて、中間にアイリス2本を立て(これが立花の正真にあたる)右の方ヘアイリスの築を1枚かるくさし出して、立化の形に通わせた。紅椿を巾央下部に入れて、みずぎわ(立花で前硲という)を作った。盛花彼岸桜、アイリス、A、'I1レし4"gμ4 4 式砂之物立花(二株)て松T紅桔•V· R .. ヽ,

元のページ  ../index.html#44

このブックを見る