3月号
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ャlル人が移り住んだのが、ハンガヘレンド今から千年前、ヨーロッパ東部のドナウ川流域に、アジア系民族マジリーのはじまりだ。「ドナウの真珠」とたたえられる首都ブダペストの南間にあるへレンド村で磁器の生産が始まったのは一八工ハ年。そのころすでに中国やH本の陶磁器に刺激を受けて、ドイツではマイセン窯が、フランスではセlブル窯が王侯貴族の要望に応、えながら製作技術を高めていたが、手先の器用さと独特の感性を持つハンガリー人によって、ヘレンドの陶磁器はその芸術性を高めていく。新種のチューリップをヘレンドにいけた。白磁に明るいグリンで描かれた花は、余白を残してとても軽やかで爽やか。見ていても優しい温もりを感じる。チューリップの葉の緑色と、色の引き締め役に添えたチョコレートコスモスの可憐な葉の形が、この器の優しい雰囲気に調和している。最近よく見かけるチョコレートコスモスはチョコレート色をしている上に、チョコレートの香りがする。鮮やかな亦と貨のまだら模様のチューリップに同系色の小豆色と’nのチューリップを加え、さらにもう一色濃赤紫色のチューリップを混ぜて、花の色を楽しんでいけた。花材チューリップ三種チョコレートコスモス花器ヘレンド花瓶和則A3

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