3月号
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淡紅梅白椿花型二種挿行型花器白茶色紬口広花瓶淡紅梅といっても若枝なので、まだ梅らしい屈曲はついていない。このような若枝で老木の風情を表現するのは無理なので、おとなしく行の花型にいけてみた。梅は古くからいけられてきたので多くの花型が伝承されている。とくに生花の時代に入ってからは水潜りの梅とか、流儀によって創意工夫された様々な型がある。それらは、その時、その時のいけ手の感佐で造り出されたもので、一応は弁えておくべきだろうが自分が実際に見て感動した梅の姿を心に描きこんでおき、時に応じてそれを生花に表現してみるべきである。若枝は若枝なりに、老木は老木ならではの姿がある。作例としていけた若い梅の枝にも梅ならでは、という感じを求めてみたのだが・・・:・:・。9a

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