3月号
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はなどめでまり〈あ剣山その他の花留の鉛が器に直接鯛れないよ、?必ずそうしなければならない。ついでに書きそえておくが、食器を花器として使、q場合には毎日、できれば朝夕水を換え、古くなった水の悪臭が食器にうつらないようにしたい。一度臭いがつくと中々消えないのである。この器は黒の色がよいので、どんな花にでも色映りが良さそうだが、柔らかいクローム・イエローの菩薮と、それに合いそうな少し濃いめの赤に、所々に小さな臼い斑点のある二色の蓄積を配色の主材として形をまとめる。そこに拡がりを与え、菩綴二色と黒い器の色をひき立たせるための小手強は季節の上からも最適なとり合わせだと思う。いけ上げたこの盛花は、堀矩爆のある居間の床の間に飾っておいたがのびのびとしていて華やかさもあり、気持の明かるくなる一瓶だった。二色小手盤花器黒色磁器深鍋5頁の花〉庭の木瓜は晩秋に一摩辺り花が咲いたが、もうそろそろ春の花が開く季節である。木瓜には様々な表情がある。細い若枝は主枝から宛てもなくさ迷い出たように伸びて枝先だけに葉がつい花材義5

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