3月号
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re‘ 6p’ −− し枝垂柳山茶花だれや公ささざんか花型草型二種挿花器耳付陶花瓶枝垂柳も伝統的な花材の中でも古くから落葉後の枝条の曲線の優美きが立花や生花にとり入れられてきた。そして花材としての歴史が古いだけに多くの伝承が残されている。流祖冨春軒の「立花時勢粧」にも柳について十条書きを残しているが、折れやすい枝垂柳の携め方を、一柳の真携めようは鋸にて七分切り、三分切り残して炭火にてよく温めて栓(模のこと)をかいてよーし。と教えている。枝垂柳はかなり良い枝振りに見えても、いけてみると思っていた方向に枝が向いてくれないので、枝取りする際には色々な角度に持ちかえてよくその枝の性質を見きわめておかなくてはならない。枝の太い所は前記の方法で携め、細枝は指先で携める。留には葉の多い花材をそえる。7

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