3月号
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榛の木・薄紅椿やLOぷLき花刑内副流し花材名の表記を一応榛ーιの木としたが使ったのは榛の木より実の大きい同じ仲間の夜叉五倍子である。冬の花材として、その枯れた姿の寒々した感じが季節感を誘う。だが一種いけではあまりにも潤いに乏しいので椿や季節の草花をそえていけたい。夜叉五倍子の枝は粘りがあって携めやすそうに見えるが案外脆い。枝先はそのまま境められるが太い部分はそっと切り撰めするか、曲がりのきつい部分は火境めすればよい。又夜叉五倍子は、その黒い松盛状の実が花材としての駒林なので沢山実のついた枝をいけたいのだが理想的な部分についているとは限らない。実付きにこだわらず真副など大枝を作り、胴や副の沈みに実付きの多い枝を使えばよい。花器煤竹寸筒高り5 .

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