3月号
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白椿花型行の草花器備前焼水盤毎年のよ、つに椿の生花をテキストに載せているが、自分でまあこれならと満足できるようにいけられることは滅多にない。私の場合、いけ上げて写真にとるだけでなく解説の絵も描かなければならないが、その時欠点ばかり目について、うんざりしてしまうことがよくある。今月号の椿はかなり出来の良い方ではないかと思うのだが、それでも解説の絵を書いていると、何故ここにこんな葉を残したりしたのかというよ、つな部分もある。椿の生花で大切なのは葉の整理だろう。多過ぎて重い部分から少しずつ葉を切りとって行くのだが椿らしい緑の豊かさを失なわないよう全体の姿をよく見ながら整理する。4

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