3月号
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c大輪咲の濃紅カーネーション4本。アマリリスの葉6枚。ューカリの葉小量を同じ高足の盛花花器に入れた。花器は薄手の怪やかな咸心じの陶器であるから、花も洋花の明るい色澗のものを選んだ。美しい色のこの花堺へは、花の色もあまり複雑でない方がよく、強い色のカーネーションに、下部へは緑のアマリリスの業を軽く左方と前後へ出して、カーネーションの右寄りの形に対照させて、バランスをとつている。右の下部のすく場所ヘユーカリの葉の白緑を低く入れ、花型のしまりと色調の変化を考えた。自由花型に軽やかに括した盛花であるが、これは洋室に適当な花であろう。カーネーションは新種の大輪咲で、普通のコーラル種の3倍の大きさの花で、実に節麗な悠じである。⑪温室咲ひなげしの新稲で、色は淡い黄色と、淡いオレンヂ色の花を括し交えてある。すそもとにユーカリの葉を添えて、色彩的にも袢花らしい柔い慇じの色の花である。花器といい、花といい、この瓶花はなんとなく異国梢紹を慇じられる。南欧の暖い国に咲く花を活けるー_といった香りのする瓶花である。こんな細い材料は1本づつ括すのではなく、ひとたば又はふたたばに足もとくくつて括すのがよい。細いはりがね又は輪ゴムで束ねて桶す。くくるときに形を考え、花の配列を考えて美しい茎の線の引き立つ様に作る。ューカリの小枝の垂れる形を利用して、すそもとに前後左右にわけて括し、その中に長短を作って変化をつけた。この花器に調和する花、花型を考えた。c 、-> 。春の洋花材料に使って盛花瓶花を四つ作った。洋種の花には木ものの花が少なく、なんといつても草花が多い。洋花というと草花だと息うほどだが、ライラック、プーゲンベリア、アカシャ、ユーカリ樹、エリカの様に大きく高い木ものや、バラ、ポインセチア、マーガレットの様な罹木もある。この。ヘージの写頁にある様な草花は、いかにも春の洋花の悠じがするが、その中にn本のいけばなの感じと技巧をつくり出すことが望ましc D ボヒ°ー,ユーカリカーネーション,アマリリスの葉D

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