3月号
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行李柳(乙うりゃなぎ)||青磁花瓶||一一月の梓の会の生花である。行李柳の細枝は分れ枝も多く、そのままを自然にいけてみょうかと思っても中々うまくまとめられるものではない。一本一本分れ枝をはずして足もとの芽をとり、長さをきめてから一たん真直ぐにのばしてしまう。下どしらえが充分でないと良い花がいけられない。全部で1時間かかるものなら下ごしらえに必分かけるぐらいのつもりでいけてほしい。枝ごしらえが充分できていれば花器にさし始めてからほんの少しの時間で仕上がる。本数が多くなったら尚更下どしらえが大切である。自然のままの分かれ枝を使うならば一本かせいぜい二本ぐらいにした方がその枝がひき立ってくる。真には最初から曲がっていた枝を使って、この枝がひき立つように副や胴はおさえていけている。留だけは分れ枝をほとんどそのままの形で使ってみた。細い行李柳の華者な感じを出すため本数は多くない。初本程度の生花である。ね乙ゃなぎの種類も色々とあるがそれぞれの感じをよくつかんで、力強さ、やわらかな線、繊細なものとそれぞれうまくいけ分けていってほしい。なお花器は青磁で直径8叩高さM冊。乙の作例のような小品生花に向いている。一、'、\ ., ヨi•' ' -e、〆I、9

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