Rラッパスイセンに白椿の二種を、朱色の漆器花瓶に活ける。花器の朱色が強いので色彩的にはっきりとした調子で美しい瓶花となった。取合せとしては平凡なものだが、花器との色の対照の中に落若のある華かさが感じられる。椿とスイセンは技術的に取合せにくいものだが、混雑しない様に考えて挿すと、すっきりとした瓶花になる。黒色も朱色も漆の花器は花の分量を少くして手ぎれいな感じに入れることが大切である。数年前のことだった。京都市文化団体懇話会で参加団体のうち、狂―新劇、日本舞踊など主として舞台芸術の代表者があつまって「音楽芸能のタベ」といった催しを開催したことがあった。(京都市文化観光課)この会の副会長をしておった私も「花l=1、バレー、と舞」を結び合せた創作的な作品を考案して、舞台で花を活けるという私のアイデアを盛り込んで、写真の様な20分程度の一諮ものを上演した。写真の右が赤顕の鬼(専渓)、左の黒頭の鬼(水野氏)で、花を活けながら舞う、そんな構想だつtこ。 瓶花と舞桑原専渓=案茂山千之丞師=演出出演(⑮桑原専渓)(R 水野彦次郎)(京都会館第2ホールステージ)R 茂山千作師=指導8
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