2月号
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のラッパスイセンの作品にシクラメンを添えたのです。シクラメンは淡紅に紅色を少しまじえた花で、ラッパスイセンの淡黄との配色は軽やかに美しく、春の草花らしい明るさがあります。左右に株をわけて、これは「分休花形」の形です。水仙の前後にシクラメンの葉を2枚添えて二つの花の結びつきを考えています。くちさびた竹の割れから立ち登る春の明るい色の花は「反対の謁和」cし1この写真は4ページのRの竹岱c ⑪ Lii立した化ですから、あまり斜に使とでもいえる美しさをみせていると思います。洋室の棚の花としても、休の問の花としても引き立つ盛花です。水仙の花の配叩11、シクラメンの花の配例にも、それぞれ変化のある並べようをしています。⑪下の写真は、上の作品を柚からみたものです。前而から見る花も、側血からみるとこんなに前後に深みを作つています。スイセン、シクラメンなどの位花は、材料そのものがうのはよくないのです。立休調の材料ですが、それでもこの程度までは前後の奥行きを作ります。それに比較して木の材料の類はいよいよ深く、前後の光を作ることになります時として化形の枇はばよりも前後、臭行のほうが深く長い、という場合がよくあります。どんなに深く作つても、悪いということはほとんどありませんから、特さんも化形を深く深く、訓の出も息い切つてつき出す羽1間をおつけなさい。よい作品の出米る第一歩です。7 前面と側面3同じ盛花ラッパスイセンシクラメン(前面)(側而)

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