2月号
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iic花器は膝器の鉢です。外がわは黒、内部は黒ずんだ朱色です。これはお台所則品を花器に利則した「応用花器」です。白花の大輪菊を花首だけ短かく切って鉢の杓部に低くしずめて剣山で留めました。朱色の内部へ緑の菊の葉が沈むように入って、白い菊の花とともに色彩の美しい花です。白黒写真では全然慇じが糾ませんが、ちょっと面白い意匠的な小品花といえます。どの場合でも技巧の美しさが大切ですか、ことにこのような意匠花の椒合は、一彫手きれいな慇じであることが必要です。考え力も竹り方もすつきりとした仕上げでないと駄目です。センチ、紬さ10センチ)普通の瓶花に活けた菊が数Fl後に下梨が少し悪くなったころ、短かく切つてこんな小品花に活けかえするのも、慇じが変つて思いがけない新鮮な花となるものです。咲いた椿の花、バラの側花の花首を切つて、これと同じ慇じに挿すのも楽しい花が出来ると思います。技術よりも意匠に里点のある花です。(花器の直径18c ⑪梅、デンドロビューム、黄花のマーガレット、3種の瓶花です。花器は黒禍色の手付花瓶゜この瓶花は温和な弘本花形です。マーガレソトは黄花の大輸咲きで、緑色の葉の形もよくしまつています。胴の栃の枝は低く前へ出て、枝先のずわえ(瑞枝)がJ方へのびJり、花形に探みを作っています。かなり前後の深い瓶在です。の、意匠を主に考えるもの、それぞれ特徴がありますが、逆じて必要なことは美しい技巧、技術の粘巧であることです。つて美しい作品が出来るのです。作ること、考えること、この二つが消中に結びあつて、それが完全でないとよい作品は仕れ志せん。研究と練刑のつみ箪ねによってこの境地に至るわけです。さて、瓶花盛花には形を3に考えるも本の花ても花の向き、葉の形などによ3 ⑪ 栴マーガレットデンドロビュームキクの小品花

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