2月号
81/573

Ui3(瓶花)ろうばいひなげし(ボピー)とIJI心う。写真の花器は濃い緑色の扁壺今年の冬は暖かいると水仙の花は一月はじめの今日、すでに悩開だという。シベリアよりの渡り鳥さえも、今年は季節の変化にとまどつているらしい、というニュースをきいたが、とにかく季節のうつりかわりにつれて花を活けるものには、肌に寒さ恥さを感じるように「平節と花」について、しみじみとした咸心じを味わうものである。「ろうばい」は、111暦12月ろの月がその予節である。泌字で「肌梅」と苦いて中国恥胚の花本である。い梅(からうめ)又は南京梅(なんきんばい)などともいわれるが、一月より二月へかけて咲き、各匁のよい花である。肌月に咲く梅という意味でろうばいと名づけられたものであろう。ろうばいの中に淡炭一色の化のものを「そしんろうばい」といい、花の内部に梃色の交つている化を「らんこうばい」といわれている。闇香とは花の芥りが東祥闇の否に似ているという忍味であろうが、これはある。判真の瓶花は「そしんろうばい」糸真又は糸心ーーに、ひなげし(ボヒー)の花の淡毀とオレンヂ色のものをとり介せて活けたのだが、ろうばいにいちばん調和のよいのは白梧の知で、ボビーとの虻合は少し変つていると息う。ろうばいの災褐色にボビーの淡炭とオレンヂ色の配色、ことにボビーの細い緑の化茅、この取り合せは祈鮮な地じのある収り介せである。る枝の配骰に変化のあるように考えたが、本の花と叩花の複雑な線によって作られた瓶花であるところにも牡徴がある。ろうばいといえば日本趣味の雅趣を慇じる花だが、これにテッポウユリや、まっ白のバラなどをつけるのも、古いイメージをとりかえることとなつて中々而白い。こだわりをすてて、いろいろ考えてみることである黄色のろうばいに温室菊の淡い黄色の花も同色で伽白い水仙の本垢、越前岬からの便りによの花を送り迎えする私逹、に咲く花というから、このご一般的',他辿俗名でろうばいのた小とななめ"叫ルヘ出てい(へんこ)である。、11然毎月1回発行桑原専慶流編集発行京都市中京区六角逆烏丸西入桑原専慶流家元1972年2月発行No. 104 いけばな

元のページ  ../index.html#81

このブックを見る