2月号
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Lay〈お第三種郵使物認可桑原専慶流いけばなテキスト棚号1999年2月1H発行(毎月1回1日発行)桑原専慶流家元発行定価五OO円創作青竹花器和則我家には三箇所に寛がある。箆から落ちる水滴が水溜めに落ちて心地良い音をたてている。竹の杓置きは年中行事にあわせて新しいものと取りかえているが、今年のお正月も自分で青竹を切って杓置きを作った。切りたての青竹の杓置きにも水が飛び散り、青さがひときわ美しく感じられる。杓置きの意匠を元に竹の器をつくってみた。お正月の若松生花をはずした後の青竹筒も、少し丈を縮めて、杓置き状の竹三本にくっつけると、違った器に変身する。そしてその器に花をいけると、水を得た魚のように、動きのある生き生きとした表情に変った。この器にはこの花しか無いというぐらい、水仙と朱木瓜が品良く合っている。花材水仙朱木瓜花器創作青竹三ツ足花入ミ、相墜

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