2月号
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榛の木白菊花型草型真流し花器焼締変形水盤かぱはん野生の山木である樺の木科の榛の木は、もともと川や池周辺の地下水位の高い所に生える木。事刀葉集』に榛原の名で詠まれているように、榛の木が優占する湿った土地が方々にあり、そうい、コ所は水のコントロールさえできれば水田に適していた。水田になった後も、稲を干すための稲掛け用の木立(稲架不)として榛の木はその土地にとどまっていたのだが、幹太く刈り込まれた榛の木に横杏乞渡して稲を干す光景も、残り少なくなっているらしい。樺の木は落葉高木で、花材としては晩秋以後、葉の落ちたあとの実を見どころとして扱うが、作例のように長く伸びた細枝に沢山ついた花の奮の方が目立つ場合は、動きのある花型で枝の個性を引き出すといい。和則高lj6

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