2月号
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ためいろ猿取茨さるとりいばら〈4頁下の花V細川さんに頂いた西陣織の小さな角型の財布とネクタイ。写真でもわかる日本的な柔かい配色が美しい。何によらず自分の気に入ったものがあると、すぐそれに花をいける素子は早速ネクタイを敷いて財布を置いてクリスマスロlズをいけた。おだやかな朱色が主調色になっているこの二つの織物には小さなクリスマスローズの淡い上品な色がよく合っている。宝真にとったあと溜色の飾り棚の上に飾っておいたが飽きずに眺められるいい花だった。財布の中には直径2側、高さ2mの鉛でできた剣山付の落しを入れてクリスマスロlズを挿している。花材クリスマスロlズ花器小型西陣織財布とネクタイ秋に色付いた猿取茨(山鶴来)の実は、年を越す頃にはだんだん色が濃くぷしなゆかっんて暗赤色に変って行く。仏手柑は文人調の投入や盛物によく使われる花材だが作例では鮮かな黄色の肌色と、猿取茨の実の華やかな赤い色の対比を見せた一瓶である。派手な文様の花器に挿された二色の色合いに静かな白菊三輪を使った。花材仏手柑猿取茨白菊花器白地黒色文様一墨軍4頁上の花〉西陣織八4 .

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