2月号
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チューリップ花型株分け花器白樺材ボウル鎖国中の江戸時代にもヨーロッパの文化はかなり渡来してきている。世界各地からプラントハンター達によってヨーロッパに集められた花井類はげlm世紀になるとその一部が日本にも少しずつ入って来るようになった。当時日本の植物学は画期的に進歩し始め、又園芸も普及してきたので新種の渡来花井も日本に恨付く下地ができていた。そして当時の新種花丹も充分出生を考察していた筈である。そのような渡来植物を使った生花図はあまり多く残されていないが、忠実に、しかも美しく自然の姿をいけ花に表現されていたに相違ない。チューリップも最近は温室育ちで頼りない姿のものばかりになったので鉢植を使っていけてみたのがこの作例である。11

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