2月号
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華木十七葉行型花器煤竹寸街東は日本列島の西半から東支那海を渡って上海から揚子江流域を糊りヒマラヤ南部に至る植物界を照葉樹林帯とよんでいる。葉蘭はこの地域にだけ分布する植物だそうで、照葉樹林帯に住む私達の生活に古くから関わりのあった植物である。だが栽培の記録は元禄時代に初出し、その後白斑入りの品種が出来る頃からいけ花にも多数の記録を残すようになって行く。江戸時代の後期、生花は全盛期に入るが、その頃の葉蘭の生花図を見ると葉の選択からいけ上がりに到る技術は精鍛を極め、きりっとした威厳も感じられる。作例の十七葉は解説図を参考に稽古を進めてほしい。①真②見越③見越④真囲⑤面IJ⑤副沈み⑦副沈み③嗣⑨胴沈み⑬胴沈み⑪胴沈み⑫総囲⑬留沈み⑬留⑬留沈み⑬留沈み⑪控蘭6

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