2月号
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−Fゑと司令。アネモネは、大正時代から昭和初パンジーという名前は、この花の表情が、考えごとにふける人の顔つきに似ているのでパンセ(フランス語で思索・追憶)とよばれるようになり、それをイギリスでパンジーに変ったのだそ、つである。原産地はドイツ中部で、ハルツ鉱山から流れるオカl河一帯の重金属をき軍に含んだ土壌で生まれたという特異な花で、これが三さ色AL董STみ(れFflル)で、多彩なパンジーの原種であ期にかけて、ヨーロッパ的な雰囲気をもった花として、花壇や鉢植に好まれ、切花としても当時のモダニズムを満足させる花材であった。だが新しい輸入品種の花井が街に溢れる現在、古風な洋花とでもいえそうで事苅がせいぜい却でほどのパンジーは花型を工夫するよりも、配色を主体に考えていける花材である。作例には黄色のパンジーを使い、白と紫のアネモネをとりあわせ、黒い花器に対して強すぎる配色をやわらげている。いけ花の場合、色彩に重点を置くと云っても、そこに限度がある。いくら配色がよくても、花の種類、色数が多すぎると、個々の花の存在感がうすれ、いけ花にとって最も大切パンジーけリコーな植物の生命力が感じられなくなって’し宇ぞっ。そのような意味で、この作例は小きくまとめ、花は二種三色におさめフィ豆、アンドロンで水際をかこいながら、潤いを与えてみた。花材パンジー(黄色)アネモネ(白・紫)フィロテンドロン花器小型黒柑コンポート京の冬の旅2月お日②から鈎日③まで、前後二期にわけで当流も出品する同展の開幕に先立って1月日日から三日間家元の生花(左の写真)が公開された。二瓶飾りの主瓶は南天・白椿。副瓶は万ぉ年ι士青の株分け。京都名流いけばな展γ。。5

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