2月号
222/573

麦U種・黄バラ・アロカシア花器白紬長方形水盤(二段重ね)間ほかに緑がかった枯麦と青麦の色の対照を主にしたいけ花であるυ麦は碍組が多くてとてもその名前までは分からない。枯麦の方はヨーロッパからドライフラワーとして送られてきたものなので多分矢羽大去、別名ビール麦とよばれているものであろうまずパラとアロカシアで水際部分を作っておいてから麦を挿す。パラの葉をひろげ、後に挿す麦の足もとが充分おおえるようにし、すけた部分をアロカシアで補なっておく》次に枯麦を水盤の中程に横にならべ、その後に青去をいけると色の対照がはっきりするようである匂パラは長く低くっき出しているので少し両い水盤か、作例のように同形の水盤を二個重ねて使ってもいいだろうν秋から初冬にかけて静かな落ちついた花をいける乙とが多かったが、一一月頃からは派手に色彩を楽しむようになってくる。そんな頃には青麦は大変良い花材である。かわいい洋花ととりあわせてもいいし、桃に麦も季節感があってしし麦は日本調にいける場合には葉があった方が風情が出てくるが、色が変りやすいので、上の方一、二枚を残すだけで、あとはとってしまう。色彩本位にいける時は日本位を葉をとってのびのびといける。10

元のページ  ../index.html#222

このブックを見る