1月号
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占水木花器焼締花瓶昨年の今頃のテキストでも玉水木の生花をいけた。秋には色々な赤い実の花材が出てくる。中でも好きなのが、この壬水木である。梅擬より小粒な実は濃く渋い暗赤色である。好きなのはいいが、枝は梅擬阿様に堅くて脆いので校ぶりをよくけんてから役枝を選び出す。とり合わせには白椿、或いは淡紅色の格だと総も加えられるので都合がいい。他に水仙もいいとり合わせになるが、その場合は株分け挿しか二瓶飾りにして、本仙の袴が似まないようにいけたい。十二月に入ると、紅葉花材や実物花材も終わる。そして生花の稽山花材としては常緑の伊吹や槙、柾木など濃い常緑樹をゆっくり稽古する季節に入る。何日ももつので円分の生花をよく見つめる季節でもある。内格花型草型仙粛高リ10

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