1月号
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とめ企ゅうかんひカえ応用花型⑤盛花分体花型先月号では、横長の花器に剣山を二つ使って、左右に別々の花材をいけることで、短い枝を伸び伸びといける作例を紹介した。今月号では、同じく横長の花器@剣山を二つ置き、まず左側の剣山にカンガルーポlを真と副に挿す。材カンガルーポl副材チューリップしんそえに剣山を二つ使っていけるが、左右に同じ花材をいける作例を紹介する。左の株にはカンガルーポl二本とチューリップ二本。有の株にはカンガルーポl一本とチューリップ三本を挿している。左の株はカンガルーポlが主体に、有の株はチューリップが主体になるよう、左有でバランスを変えている。⑤カンガルーポlの足元に胴のチューリップを二本挿し、さらに水際にはカンガルーポ!の葉を加える。この花器は細長くて深さがあまりないため、底にゴムを敷いて細長い剣山を二つ置いている。カンガルーポlもチューリップもあまり前へは倒さずにいけ、水際を明るく見せている。チューリップは下の葉を茎についたまま切り離し、花を短く挿してから、その前へ業を加えるようにすると、葉の扱いを工夫することができる。このように二株にいけることで、細長い花器に調和した花型をつくることができる。カンガルーポlはオーストラリア西南部原産のハエモドルム科の多年草。以前は輸入にたよっていたが、現在は日本でも栽培されるようになった。花の形がカンガルーの足のように見えるので、こ。右側の剣山には、まず留のチューリップを二本やや前に傾けて挿す。の名がある。花色は赤、樫、緑、桃色など。化は細毛に覆われている。茎には剣状の葉をつける。草丈が一戸ト同になるものもあり、花茎が分枝するものと、しないものがある。カンガルーポlはおよそ一年中出回るのが、チューリップといけると、春の温かな陽光を感じさせる可愛らしいいけばなになる。⑫中間のカンガルーポlを挿す。さらに後ろに控のチューリップを覗かせて、残った葉で左右の広がりと中の部分をつくる。(9頁の花)8

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