1月号
492/578

パンジーとビオラ楼子作冬から春にかけての寄せ植えにも多いパンジーとビオラは、種から育てる事もあるが、園芸売場では晩秋の頃から豊富な花色で販売されている。小さな苗ポットごとに、色とりどりの花が並べられ形や模様、色の組み合わせが複雑で、眺めていると少しも飽きることがない。以前パンジーは三色スミレとも呼ばれていたが、今では品種も増え、多分一番多くの花色をもっ花ではないだろうか北ヨーロッパ原産の虹色スミレという名のパンジーと小さくて愛らしいビオラを買い求めた。これらはビオラ(スミレ)属で、数種の野生スミレから何度も交配をくり返して生まれた園芸品種である。切り花にしても日持ちが良く小さなカップにいけて食卓に飾っている。作例では、梅の斉木ととり合わせて、初春の日射しをたっぷりと浴びようとする姿にいけてみた。寒くて冷たい冬が終わると、一斉に咲き春を告げる小さな草花達。暖かな部屋に置くと、少しずつ花が伸びてきた。茎が細いので、数本ずつまとめながらいけると良い。苔木は小さな枝を先に組み合わせて形を作り、花器と剣山の上に乗せて、別の枝などではさみながら止めている。切り口には苔をのせて、目立たぬように。たっぷりの葉が繁ったパンジーを聞にさして顔をのぞかせるようにいけると、又違った趣の花になる。おしゃれ工房「ょうこそわが家へ」桑原棲子さんが紹介する、花のある伝統の暮らし午後2時加分午後9時加分NHKテレビ放映口!日幻円榊。4

元のページ  ../index.html#492

このブックを見る