1月号
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J寿V雪がつもっていたりする。和則のい釜剛がよくて姿もいい寿松は新年によく使われている。日本の向然史の、?ちで松林の栄、えたのは比較的に新しく、水稲栽培を中心とする集落がふ、えて周辺の森林が生活の資材として刈りとられ、じめじめした照葉樹林が明かるい雑木林や松林に変わって行く。松は日本の自然文化の象徴とされているが、もとの自然の中では優位な樹種ではなく、日本の農業によって繁栄し、親しまれるようになったのである。そんな意味でこそ松は私達の自然化の中心的な存在となるのである。和則は近頃、二種かせいぜい三種の花材で立花のように水際を直立させたいけ方を好んでいけているが、小型で、きりっとした花型は今後有用になってくるのではないかと回心う。花持青銅立花瓶2頁の花〉上賀茂神社に初詣。通る道は毎年きまっているが土塀の上からのぞいている房々とした南天の実。石垣の上から通る人々を見下ろしている真赤な実。年によってはその照り葉にけた真立型の南天と白い水仙の清らかな花はその場を想い起こさせられる。赤と白和則〈花材寿松椿松和則八表紙の花4

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