1月号
430/578

出逢わせるカンガルー−。ホウはオーストラリア西南部が原産地スイートピーはイタリア半邑向の南の地中海のシシリl島が母国。マーガレットの故郷は、モロッコの沖合いカナリl諸島。生まれも育ちも違う三種の花が、遠く離れた日本で、トルコ産のアラパスタlのコンポートに、それぞれの表情で仲良くおさまっている。ところで英和辞典でマーガレットの項を見ると「女子の釜削」としか書かれていない。花の方は少し下にマルゲリlト(冨Rm51Z)として、パリのデージー(33ロ21・雛菊の一種と記述されている。イギリスでは十五世紀、ヘンリl六世の王妃マーガレットが、それまで牛の目、或はドッグデージーとよんでいた菊科の花(レウカンテマム属)を自分の紋章にした。その後牛の目やドッグデージーをマーガレットとよぶようになった。一方マルゲリlトという花名は、十六世紀にカナリl諸島からフランスに渡来したフルテッセン属の菊科の花をパリ近郊で栽培したマルガリlト・ド・ヴァロアに因んだ名で、イギリスには十七世一紀末に渡った。これを現在では一般にマーガレットとよんでいる(れか削FUlッタ日本には十七世紀末に渡来し茎が木質になるので「木春菊」とよんだ。花材マーガレットカンガルー・ポウスイートピー花器アラパスタl・コンポート11

元のページ  ../index.html#430

このブックを見る