1月号
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尖った枝か灰色の冬空を突き通すように飴え立つ枯木立。枯木立とは云うが、細枝の先にも夏の問に蓄えた生命力が根からゆっくりと送りこまれ、冬芽は風雪の厳冬を安心して過ごしているようだ。「昆虫記」で有名なファlブルは寸植物記」の中で、柳の冬芽のことを防水布で作ったコートに絹の天びろ驚ー緋の裏地をつけていると書いているが、その防水コlトの鱗片の色の不思議きに興味をひかれていけるのが赤芽柳。氷雨の中で長えもせず寒風を受け流している枝L垂だれや柳PEの細枝。これも花瓶にいけて身近に眺めていたい冬の花である。6頁には素直に育った赤芽柳を深い水盤に蛇の目を使っていけたのだが、前の方から留、胴に葉組した水仙、更に赤芽柳の胴を加、ぇ副、真、真囲、見越と各枝の沈みを加えて9本使い最後に葉三枚で控を作った。7頁の枚垂柳は花屋が中宮とよん枯木立6 真かれこだち

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