1月号
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れいうおん回ろおおもと植物名には、和名、漢名、地方名学名、雅名がいりまじり、あて字が多く、万年青には岩蘭、猪の親e、老母草、辛抱草、縁起草、忍草、烏木毒(許哩訂以c)の他に語源は明らかではないが薬草草という多数の名称が与えられている。わずらわしいから知っておく必要のないことかもしれないが、それぞれどことなく万年青の性質の一面をあらわしている。万年青の葉組は一定のきまりを持っているが、二十枚をこす株分け挿しには、十五枚、十三枚等の花型を応用しながら自分の考えで与えられた葉の性情を生かして露受葉、風囲寓年青株分けもと、わらえししくびい、実囲い、地櫛勲、中葉、立葉、流し葉等を組みこんで行く。上の略図の左側の日葉一果の主株は①真②内副③立葉④真囲⑤見越⑥中葉②副③胴沈み⑨胴(露受葉)⑬地摺葉⑪総囲(風囲)⑫留⑬控(実囲)右側の九葉一果の子株は田真(露受葉)図立葉図見越国中葉国副(流し葉)国留図留沈み(風囲)囲)となっている。花材万年青(宗石)花器柿粕水盤固くしまった長い軸の頂上に、傘のように枝葉をひろげる南天は、短かく切るとあまり姿のよいものではなし。従って生花でも低く枝を出す留にまで南天を使って一種挿にすることはさけ、水仙や白椿をとりあわせてまとめるのが一般的な挿法である。作例では私としては珍しく、上管の方を南天の一種挿にしてみたが、留には小型の枝をえらび、左右にひろがる枝葉の左側を切り落とし、右向き凡枝に作り変え調子をとった。アイリスは真、副、胴に花を使い留、控は葉だけで構成している。アイリス花器煤竹二管筒花材南天南天アイリス固胴固控(実二頁①〜⑬ 回〜回7

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