1月号
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ぅ.、9-R 白椿すかしゅりc リの配合の生花です。温雅な取合わせですが、椿の形が少し変っています。直立した白椿の幹、右方へ出した枝は少し曲線の柔かい形です。このバランスが、花器の下部にふくらみのある形と調和して、すがすがしい感じがします。ツバキは葉の多いものですが、適宜にとり去って枝の線の見える様に、それが明るい感じをもたらしているのです。スカシュリの黄褐色の花三輪、葉は黄みどりですから、ツバキの葉の濃緑との配合もよいのです。足もとをしっかりまとめて、花器の口もとを清潔な感じに見せています。とかく古風になりやすいツバキを明快な感じに活けあげた生花といえます。c手づくりの土器に青磁色の上ぐすりをかけた小さい壷です。下部に少しふくらみがあって安定した形の巾にゆったりとした慇じがあります。ビンクのチューリッ。フを3本、葉の形を刹用して、生花の真、副、胴、留、控まで、それぞれの位四に葉のさし出る様に工夫しています。洋花の中でもチューリッ。フは生花に活けやすい材料ですが、色と形と悠じが生花に活けてよく調和する材料です。葉の用い方に工夫がいりますが、明るい憾じの中にきりっとした生花特有のひきしまりを見せることが出来ます。新鮮でまた静かな落若が感じられるのは生花の技巧によるものと考えられます。こんな花を洋間に飾ると意外に調和します。011-―下'ギEC-―Fiヽ,ノニ;単純な中にー7チューリッフ゜一種

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