12月号
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きれんげつつじ黄蓮華隣燭乱れ菊花刑七草型二種挿花器焼締横長花鉢私の花屋さんは、奇妙な婦である。先日花眼会の花を口いに行ったとき「先生、これ見て、このルビ!色何ともきれいでしょ」と云って、何やら蔓草の実を持ち出してきた。山の中で見付けてきたらしい。別に光り物になる訳でもないのに、よく二人でそんなものを見付けに出かけているらしい。この蓮華開問もその一つの収穫。乱れ菊は途中の農家で咲き残ってた一株。寒菊ではないが葉は治北の山間育ちらしく紅く染まっている。黄蓮華郷関は梢栽もされているが日本では方々の高原に自生している。乱れ菊は、農家の庭の隅で仏さん用にと植えられている。捨て育ちらしく、どれもこれも気僅に伸びている。そして初冬には切り残されたのが締麗に紅葉している。そのままの安にいけた生花である。点間f11J 芳阪府司6

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