12月号
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仙粛彩歳今日の朝日新聞の夕刊で「孤食」という吾一円葉を知った。独りぼっちで食事す’ることだそうである。とくに問題としてとり上げているのは小学生の朝食だが、殆どのチが孤食だそうである。おそらく夕食も塾通いなんかで家族全員が揃うことは少なそ、つである。今日の夕食は鍋物だった。六人集まると、かなり賑やかである。とくに戸の大きい概子とケンチャンに共通の話題が、というより論戦がはじまると私は疲れてしまうほど賑やかだが来しい。多分話題が多過ぎるのと、その話題に熱中し過ぎるのだろところ棲子が「お父さん、えらそうな顔して批評がましいこと云ってるけど、利払達もけつこう孤食だったことがあったのよ。覚えてる、ねえはな」と云う。はなも相槌をうっている。機子の五うことは何でも大袈裟なのだが、素子と二人の大忙しの毎目だったので、この場で孤食させたことを詫びておこう。子供の孤食の問題だけでなく老人の孤食もかなり多いそうである。一人持らしの食事は放っておくと栄養が偏り体調を良好に保てなくなることもあるという。話し相手もなければ精神刈も衰えかねない。その点私は恵まれた毎日である。a、ハノ。夕刊の「孤食」の話を持ち出した3

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