12月号
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あきかんなをかまどお互いの部屋私の書きもの机の上は、色んな太さのペンやシャープペンシル、原稿用紙やレポート用紙、粘着テlプ類、定規も沢山、事務用品、筆ペンやフェルトペンも各色揃えて置いている。ある。そして何か書くか、描きはじめると紙や本がデスク一杯にひろがるので一輪挿を飾る余地もなく、目を休める飾りになるよ、つなものが全然置けなしせめて表紙に使った鉛筆でも置ければいいのだが、これは二階の素子先生の部屋の装飾の一つである。書斎での仕事にくたびれて上がって行くと、締麗なものが並んでいていいクラシック音楽がかかっている。が遅れたり、色付きがよくなかった紅茶を飲みながら暫らく他愛もないことを話し合って、私は又下へおりて仕事を続ける。私は書斎。素子は素子の部屋とお互いにプライヴエイトな時間と空間を尊重し合えるようになったのは、長年休む暇もなく駈け抜けてきた生活が続いた上でのことである。私達は今、この暮らし方が気に入っている。作例の花器はピlスの空缶に切り紙を私が貼りつけたもの。人形の頭のついた鉛筆は北フランスの田舎町で見付けた。花材カーネーション(亦・白)花器ピlス空缶赤・紺・緑・〈表紙の花V黒のケント紙切紙を貼る。北海道の七竃秋のいけばな展に何作か出品する場合、一作は紅葉花材を使いたい。だが楓類の紅葉は一日で駄目になるし、他の紅葉樹も同じようなもので比較的よくもつのは七竃なのだが毎秋良い紅葉が手に入るわけではなく、期待していけこんでも、翌朝には葉がカラカラになって半分以上落葉してしまったりする。だが今川の日本いけばな芸術展の大作に使った七竃は本当に良い七竃だった。今年は秋になっても中々気温が下がらなかったので各地の紅葉の時季と云われている。そのせいか紅葉花材を使った出品作が少ない中で、この七竃の大作はとくに目立ったようである。朱色から暗赤色までの紅葉に赤とクリーム色の鶏頭、白と淡グリーンのアンスリュlムという配色の花材。黒地に銀色の文様を施した大郡山花器を中央にして、艶をおさえたステンレスの筒はコントラストは強いが桑原専慶流らしい好みが美しいハーモニーと、気持のよいリズムを打ち出している。八2j3頁の花〉山2問?科t+士頁のほの山ど花宇の〉か小わ墜±さい.’~:tcいよ柚ゅ坦り子ずγ少でしあ大るき4

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