12月号
173/615

鼻汝Rすでに終わりがたになった信濃柿の枝3本に水仙2本、ふいり葉のさえざえとした葉に紅色の大輪花をつけたせいひ椿。この三種を渋い緑色の壷に活ける。まばらな枝の線と水仙の葉の色彩の取合せ、これにあしらった椿のまるい葉と新鉗な紅色。初冬の花として季節感の深い瓶花である。新年の花なれば枝つきの若松、水仙、紅椿といった配合がよいだろう。cこれは晩秋の花である。すすき、女郎花、さん菊と取合せは常識的だが、花器が変わっているのと花形が瓶花らしくない、花のあつめ方に形も面白く変わった印象をうける。花器は濃いグレーの陶器で生花用のうすばたの形式の花器だが、瓶花に使ったところが識子変わりの味わいをみせ、気品さえ感じさせるのではなかろうか。新鮮な感じをうける花である。cすすき女郎花さんぎくF@ しなの柿すいせんせいひつばき_,,,.,..--,

元のページ  ../index.html#173

このブックを見る