11月号
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、.o' 山山の木には切つてよいものと、いけないものとがある。それも考えながらとにかく、道すがらの雑木雑草の類を採集して、近くの谷川で水切りをしてしばらく水揚げをしてから紙に包んで持つて帰った。あらかじめ用意をしておいたあしらいの花を配合して、午後6時頃から10時まで10点ほど次々と活けて写真にとった。自然にある状態と花器におさまったいけばなを対照して見て下さの花はしおれやすいから、最初に水のある場所を考えておき、簡単な処置をしてから持つて帰ることが大切である。c RR谷川にそうて尾花が一面に群つている。若々しいすすきの秘が頭を揃をるように押しならんで実に美しい。その中から尾花のよくととのったものを選択して切りとる。頭を揃えてひとまとめにもち、すすきの葉で足もとを束ねて、すぐ近くの川辺へおりて水切りをする。必要な寸法を考えてなるべく短かく二、三回にわけて水切りをする。全体を水につけて新聞紙に巻き、足もとにぬれ紙を巻いて風のあたらないように包む。車のトランクに入れてこれでOKということになる。cこのごろのすすきは尾花が葉よりも高く抜き出て、葉つきのままでは活けにくい。尾花は尾花として挿し葉は茎についたものを少し添えて活けるようにする。たっぷりとした花器に剣山を入れざんぐりとした調子に入れる。いちよう窺頭の葉の形のよいものを選ん光沢が美しく、秋の感覚の深い瓶花となった。けいとうを後方に置き、尾花を前面にさしてそれを通して、けいとうの強い紅色を見るように考えた。すすきの葉を小量さじ添える。で4本そえる。新鮮なすすきの色と3 R R ____ ..,. _ __. ••••

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