11月号
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インドの鶏頭機子花口座で巨大な鶏頭に出合ってしまった。「いけてみたい!」という気持がわいてきて抑えることができない。こんな鶏頭ははじめて見たが、インドから持ち帰った種を育てたそうだ。秋のいけばな民には頭の丸い巨大な鶏頭をいけることもあったが、このようにうにうにと波打ちながら左右に広がる咲き店の鶏頭は見たことがない。最初の印象を大切に、花器に一本だけを立て、起元にダグラスブル!という名の稲科植物の穂を集めた。軽やかな穂の聞から強烈な花の形が立ちのぼる。アンスリウムは潤いをうえでくれる。(金沢での出品作)あ油ぶら桐ぎり菊花塑辛型副流し花器陶大型花瓶先日号のテキストに使った油桐の突を再び金以でのいけばな民でいけた。旧中村邸の広間に大きな花持を仙渓使ってゆったり技をのばした生花にしてみたが皆にこの実の名前を聞かれた。京都の花屋さんが山で育てた木を金沢でいける。私達のいけばなは様々な上地と人との繋がりの上に成り立っているのだ。11

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