11月号
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ふとい木とく賊さ白菊花型株分け二種挿し花器灰青色利水盤木賊も古くからいけられていたのでいけ方の約束事はあるのだが、生花としての図例はあまり残っていないようである。よく庭石の裾や跨蹄の縁に植えこまれている羊商植物である。太蘭と同じようないけ方をするが、太閣は完全な水草、だが、木賊は湿地を好む。だからとり合わせも庭に生えていそうな草花が使われたりする。花型も太閤と似ているが、留に切り株をそえるときには前の方を高く、後ろを低く斜めに切り揃える。控は図例のような細いのを低く留の後ろにそえる。作例は陸草の菊なので一応水陸いけということになり、主株と子株の聞に石を置いたりして水陸を分けていたが作例では隔ての石を省いている。いける際真直のままでは形をとれないので、節目の所で携めて花型をととのえる。留V真{山河阪府司6

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