11月号
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向凶寿ivTま松つ水花型行型二種挿花器寿松は多分外来種を日本で園芸栽培して、もとの品種より良い形に仕立て上げたものだろ、っと思う。葉の長さは五葉松と同じくらいで緑の濃さと艶がいい。三仙凍三島乎花瓶歳の暮にはお正月用の松として売られているが、その時期を過ぎると葉の上に新芽がのび上がってきて少し形が車ケ\なる。好きな松なので立花によく使っているが生花の真によさそうな曲がりの枝を見付けたので留に水仙をとり合わせてみた。晩秋の初花の季節の水仙は貴重な花ということで一種いけが原則となっている。だがこの高さ三十五今ほどの寿松に椿では重い。実、菊では軽い。水仙をとり合わせるのを少しためらったが、いけ上げてみると品格はつり合っているようなので可とした。水仙〈日頁の花〉花型点の二株いけ花器練込扇壷水仙を二株いけていると、この花の香気に誘われて心が静まって、自分も優しくなって行くような気がする。今月は水制乞立花の正点、松との二種いけの留と控、そしてこの二株いけに使っているが、とりムロわせによって少しづっ感じが異なっている。立花の中の水仙は冬枯れの野か自然風な庭の中にひっそり咲いた感じである。松ととり合わせた水仙は、松のし均んっかりした性格と品格に対して、とした香気で小さくても同等の存在感ゲ笠不している。二株いけは水仙そのものの出生を生花の形の中でどのように表現できるのか、簡単なようで難しい。自然のままでは取り留めのない生花になり、明にこだわり過ぎると細工物のようになってしまう。そして各流それぞれのルlルがあり、そのルlルの範囲内で花と自分が生き生きと本領を発揮できたとき良い生花となる。この二株いけでは花一本、葉問枚の株のうち、向くとった二枚を具、低い二枚で副を作品聞は三葉で作る。10

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