11月号
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場催援会主後ハリノ、勺ノテノ今一コυfq 花京日同フ月νいけばなインターナショナル五年前、京都国際会議場で行われたこの大会は、今回東京で開催された。私もさそわれて、いけばな展に松の立花を出品したが、九月の末にヨーロッパでのセミナーを終えて、十月の二日に世界各国から集まった人達と一緒に花をいけていると、ついこの間サヨナラと云ってきたヨーロッパに連れ戻されたような妙な気分になってしまう。いけばなは、戦後多くの花道家の献身で世界中にその根をおろしつつあるようだが、私が興味深く思っているのは、女性、その多くは主婦である人々が実際に自分の生活の中にとり入れているということである。毎日の暮らしの中で、自分の手で作り上げられる日本のいけ花という外来文化は、美術や演劇という観賞を主体とした異文化の摂取、或は日本の芸術家が他国の芸術家に与えた影響を観賞者が受けとるというプロセスとも異なっている。いわば、普通の人に直接いけ花という日本人の美意識と自然観が迎え入れられているのである。いけ花は形を習うことから始まるが、年数がたつごとに自然と人間との関連を考えざるを得ないような仕組になっている。西欧人の自然観と日本人の自然観第六回世界大会たよふ付前回1988年に開催した「立花展」は純日本風な趣きでした。今回の“京のきょう”いけばな展は、京都の玄関口に建っている、京都センチュリーホテlレが会場です。選抜70作のいけばなが華麗にいけこまれるネオ・クラシック調の大広間やロビーは現代の京都にふきわしい雰囲気です。優雅で現代的な京都のいけばなをお楽しみ下きい。ご来場を出品の皆様と共にお待ちしております。桑原仙渓桑原素子「花ふたり会期1992年2月1日土曜日桑原専慶流午前10時より午後6時まで京都センチュリーホテル1階宴会場桑原専慶流家元桑原専慶流師範会桑原専慶流岡山県本部しーけばな展共著10 京のさよ」刊行を記念して

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