11月号
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冬になると、葉が赤くなる以外に校の赤くなる植物もある。珊瑚水木(紅珊瑚)もその一種で明治初年に渡来したが耐寒性が強く、どんな土壌にも育つので花材として由呈邑に供給されている。稽古に使える枝物花材がだんだん少なくなってきている現在、初歩的な生花の教材として、境めても折れる心配の少ない珊瑚水木は有用な花材である。作例は又木を使って花材をとめることを、ほぽ完全に習得し、行の花型から草の花型に進む頃の参考とした副流しである。真の長きは標準よりやや長く、花器の高きの三倍半ぐらいにとり、副は真より刊でほど短い。それぞれの枝は形をつけてから挿し加えて行き、留、控には葉組した水仙をそえる。水仙の袴はーではど見せる。珊瑚水木水仙花型副流し二種挿花器煤竹寸筒二種挿5

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