11月号
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水仙本菊仙((二十一輪花型行花器陶筒花型真花器胡麻竹筒宇そっ。心待ちにしている秋の菊が花屋の店先に揃い始めるのは中秋を過ぎてからの季節である。色とりどりに並んだ菊のうち、生花としてよいのは、よく締まった小ぶりの葉が、茎に間隔をつめて繁っているものがよい。そして花の大ききは中輪以下の菊でないと、二・三日して花が大きく聞くと高さと花径のバランスが崩れて寸詰まりな感じの生花になってし二十一輪使ったこの生花は葉も花2頁)も締まりのよい二輪付の白中輪菊七本を真、副側に、留側にも二輪付の淡紅色の中輪菊四本で留、総囲、留の沈み、控を作った。二種共適度に茎が湾曲している生花向きの秋菊である。水晩秋から咲き始める水仙の三本いけの生花は、初歩的な葉組物の稽古に組みこまれている。三本の水仙は、まず袴い部分)を指先で軽く操んで葉を抜きとり、必要な長さに整えて再び袴に挿しこむ。その際まず葉を挿してから花の茎を挿しいれる。そして袴は山形の面を前にして、その上端は水面からーではど出していける。(表紙の解脱はロ頁)3頁)(根元の白菊生花3

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