11月号
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すぐり薮山査子留流し花器煤竹寸筒1vい。ヱワ内もどalスベリ|)、房酸塊等、ヨーロッパやアメリカではジャムやゼリーの材料にきれる果樹である。先日西ドイツの御弟子さんの家に泊った時、家庭料理のデザートに赤房酸塊(レッドカラント)の煮つめたのを出されたが、強い酸味で大変口当りのよいものである。薮山査子の実は食用にはきれていないが熟した赤い実の色が冴えて美枝は境めやすく、かなり自由に形をつけられるので、同じ赤い実のなる梅擬よりも稽古の花材としてはすぐれているといえる。花屋で扱われている薮山査子は、一本なりの真直な枝、作例に使ったような癖の多い枝もある。いけるのが面白いのはやはり癖枝の方だが、興味にまかせて形の変った枝ばかり集めていけると、うちの見せ場が複数に分散して、とりとめのない生花になる。生花の基本の形をしっかりとふまえながら構成していきたい。政Mt卸早」の仲間には西洋酌施(グ一一献の5

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