11月号
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⑦外国風の卓上花である。オトコメシの花の終った花がら、淡黄色のバラ、タマシダの緑、ブドウの実の紫色、この四種を配合して洋室に飾る盛花といったところ。プドウの房を二個、足もとに竹片をつけて花瓶に挿し前方左右にさげて安定させ、花の種類を左右対照的に挿し添えたが、この作品は色彩的にも美しく、日本のいけばなから離れた外国の卓上花になっている。ぶどうという材料を使うことを考え、ぶどうの房をさし添える花材との調和、その形などを考えつつ、日本の瓶花にない感じを作る様に考えた。5⑦

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