11月号
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、各ぷ聾窓,養恥響ぶ3江戸時代に盛んであった立花どかな花型がありました。室町時代の立花の初期には殊にそんなゆるやかな感じの作品が多かった様です。写真の立花は10年ほど以前の専渓作品ですが、立花とはみえないほど、ゆったりとした感じの花です。辰砂(しんしゃ)の壷に挿したこの作は、松の葉組こそ立花的ですが、その他の三種の花材は自然そのままに寄せ合わせて、立花から生花へうつり変ろうとする、そんな感じをもっています。生花と比較して古い時代のいけばなを想像して下さい。R立花(草の花形)(りっか)にも、自然趣味ののしおん梅もどき松椿8-年、`瓢0柿袖,Wこの三つの大中小の花形が配合されて‘―つの4花を作っているわけです。そしてこの三つの花形は左勝手と右勝手との配合でもあるわけです。この様に形式的な花形の糾み合せの中に真行草の形を配分し、形のよい空間を作りながら、花材の種類と木と草の調和、色彩の調和などを考えています。この考え方はどの生花の場合でも同様であり、伝統芸術の定型とでもいえる形式であります。名々ぷ⑧ R ぉもとの生花(専渓圃)R ,

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