10月号
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ななかまどーi渓ヤマトリカブト仙信州を旅行したときやま、背とりかのぶと高い草むらの中から一階品く山鳥兜の紫色の花が伸びていた。見上げるようなところに花を咲かせていたので印象に残っている。ご存知のように鳥兜は有毒植物である。根以外にも全体に毒があり、花粉も気をつけなければならないそうである。アイヌの人達は狩りの毒矢に使った。花の形を内い舞楽で頭にかぶる鳥兜にたとえてこの名がある。山鳥兜の花はあま均多くは出まわらない。稀少な花材なのでとり合わせをよく牟え、この花でないとだめだというような緊張感がほしい。作例では山鳥兜の青紫色が映、えるよ、つに、散るす前の紅葉した七竃を選び、黒い花器で色彩を際立たせている。良い花材に出合ったら、その花や木の何を見せたいかを考え、それに相応しい相手の花材を想い描いてみる。まず二種でどんなとり合わせができるかを考え、いい感じになりそうなら他の花材を混ぜないことも大切である。山鳥兜は散るのが早いのでいけばな展に崎県つには予備を用意してお花材七竃(蓄積科)山鳥兜(金鳳花科)花器黒色陶花瓶〆、、−−bι’v、為、’v。10

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