10月号
493/579

東南アジアの造花仙黒い針金に、白い綿椿の先を幾つもつけたような造花?、多分造花として作られたのだろう。産地は東南アジアなのだそうである。一体どんな人が作ったのか、そしてこんなものを作ってみようという発相ぷどこから涌いて出たのだろうかと想像してるだけで楽しい。日本の餅花(枝垂柳の枝に豆粒ほどのお餅をつけた、お正月の飾り花)にも似ている。神戸で買ったのだが、見付けてくれた素子の妹は「黒い花器が合うのとちがう?」と云ってたので、黒い一崩査にいけてみた。と内ムpわせる花は色のはっきりした洋花がよさそうである。小輪、だが濃い牒脂色のカーネーションを見付けていけ合わせてみた。緑の葉はゲイラックス。アメリカ原産の岩梅科の植物で、葉柄は十i十五Yぐらいで葉面は艶々していて裏面はくすんだ紅色。いけばなには枯れものもよく僚つが、この造花も枯れもの扱いしている。但し、枯れものには必ず生の花と、生の緑の葉をそえたい。そしてあまり本物に似せていない造花の方がよさそ、つである。花材東南アジア産造花カーネーションゲイラックス花器日の陶扇壷粛9

元のページ  ../index.html#493

このブックを見る